『シングルマザー支援制度』というものを開始しました。シングルマザーとは銘打っていますが、運用としては男性も含めてひとり親の方を対象しています。ひとり親の皆さんに、労働トラブル相談士の講座をアカウント維持費だけで受講して頂けるという制度です。
昔から社会の役に立てるような仕事をしたい、と考えることが多々ありました。たくさんの人に「よかった」と言ってもらえるようなことです。
しかし、実際には社会貢献というのは難しい。寄付はしてきました。ただ、お金のやり取りであることは否めない。見返りを求めるわけではありませんが、手応えはありません。当然ですよね、当事者同士のやり取りではないですから。
これまでの仕事でも、社会に一定の役目は果たしてきたとは自負しています。国家資格の合格者を生み、その人たちの人生に多少なりとも影響もしたと思います。
ただ、それだけです。手応えは無い。恐らく、国家資格を受験する方の多くは、社会における立ち位置が「良い人」だからだと思います。または、合格する絶対数が少ないからかもしれない。お金を貰って行う仕事ですから時には文句を言われることも仕方が無いのかもしれませんが、嫌になることも多々ありました。もしかすると、感謝をして頂いた方もいらっしゃったのかもしれませんが、感じられなくてはモチベーションは保てないものです。
いま、労働トラブル相談士という資格を開催するようになって、本当にこういう内容が義務教育や、せめて就職前に全員が学べるようになればいいのにな、と思っています。もちろん、講座や試験自体としてもっとレベルアップをしていかなければならないと自認はしていますが、それでも方向性は間違っていないと感じます。
そういう有意義なことをもっとたくさんの人に知って欲しいという気持ちと、具体的な目に見える社会貢献の交差点が、今回の「シングルマザー支援制度」でした。他にも手を伸ばすべき社会のウィークポイントはあるのでしょうが、クレアで行えることとの親和性という意味でも、まずスタートすることとしては適切ではなかったかなと思います。
スーパーマンでは無いし、とても狭いことしかできない立場です。それでも、お役に立ちたいという気持ちは無くさないようにしたいと思います。